1951-03-08 第10回国会 衆議院 海外同胞引揚に関する特別委員会 第6号
○中山委員 私はその点について関連して申し上げたいと思いますが、向うには実際人が行つていないのですから、徳田要請があつたかなかつたかということは、院議によつて決定しましたけれども、ずいぶん長い間ややこしいことになつておりました。
○中山委員 私はその点について関連して申し上げたいと思いますが、向うには実際人が行つていないのですから、徳田要請があつたかなかつたかということは、院議によつて決定しましたけれども、ずいぶん長い間ややこしいことになつておりました。
なぜかというと、徳田要請問題をここで繰返すわけではございませんが、国会の権威にかかわることですから、私ははつきりしておかなければならぬ。要するに共産党の方では、徳田要請なるものは事実無根であつたというように自主的に考えておるかもしれません。しかし国会におきましては、二十三名の証人の証言を求めて、その結論を得たことは、本会議において当時の考査委員長から明らかに報告されておるのであります。
それからお伺いしておきたいことは、何かさつきあなた方の方で出された文書の中に、徳田要請のために、何か分所で引揚げたということを——記憶しておりませんが、徳田要請の何かのことをちよつと述べておつたように思うのですか、あの徳田要請の問題も、この委員会ではなかつたのですが、やはり国会で扱いまして、いろいろと事情を聞いたわけです。
(拍手)従来、衆参両院の引揚特別委員会あるいは考査特別委員会等におきまして、たとえば徳田要請事件であるとか、その他いろいろな問題を取上げまして、反ソ、反共宣伝にうき身をやつして来られた。しかしながら考えてみますと、こういうことを取上げて大騒ぎをするときには、きまつて人民大衆が大きく高揚しようとするときをねらつた、これは明らかな一つの政治的策謀であつたと私どもは考えざるを得ません。
しかして、第五国会にあたりましては新たに考査特別委員会が設置せられ、第九国会まで活発なる活動を続け、税務官吏汚職事件を初め、不法労働争議挑発行為としての国電スト事件、平市をめぐる騒擾事件、広島日鋼事件、熱海決議事件を調査し、その他公団をめぐる不正事件、徳田要請事件等、いずれも日本再建に重大なる悪影響を與えたものとして、その責任の所在を究明したのであります。
その方が御承知の通り徳田要請問題のときにも、もうソ連には日本人はいないのだということをはつきりと証言しているのであります。
ことにまた私個人の考え方から申し上げましても、ただかりにそういう団体があるかないかというような御疑念もあるでしようけれども、小沢常次郎という名前を私たまたま承りまして、この小沢常次郎という人がかつての引揚げ問題に対して、いわゆる徳田要請なるものが出たときに、考査委員会においてもやはりこの引揚げ問題に対しては相当反対の意見を出した一人であることの記憶を私新たにしております。
実はこの問題は引揚委員会ばかりでなく、考査特別委員会において、御承知の通り徳田要請を問題として行われまして、われわれも数箇月この問題を検討したのですが、そのとき、向うのアクチーヴと言われる方ですが、証人としてここにおいでを願つた共産党の指導者たちの証言と、一般の引揚者として政党に関係のない証人の証言と、非常に食い違いがある。生活程度のことでも非常な食い違いがある。
特に先般の徳田要請による考査委員会の証人喚問等における内容から判断いたしましても、かなり思想的に変化を来しておる者があるわけであります。内地に引揚げまして、本国のこの環境から相当それがまた本然たる日本人の気持に返つた者もたくさんあるようには思うのでありますが、しかしこの思想的の問題につきましては、政府として相当考慮を要すると思うのであります。
しかるに、一方事共産党に関連した問題になるや、何ら国会で調査すべき必要と性質を持つた事案でないにもかかわらず、たとえば徳田要請問題や、あるいは在外同胞引揚妨害問題を取上げ、これを共産党を攻撃するところの悪質な材料にせんとするがごときやり方は、明らかに一党一派に偏した運営であるといわざるを得ないのであります。
およそこれらの現象は、シベリヤ抑留生活という特異な環境に置かれて露呈した日本民族の悲しむべき欠陷であるから、決してわれわれシベリヤ抑留者を指彈するものではない」云々と書いておるのでありますが、これを要するに、結論は社会生活の不熟と民族の悲しむべき欠陷が、シベリヤ抑留生活という特異な環境で露呈したことを認めておるのでありまして、こうした條件と環境が、ありもしないいわゆる徳田要請の疑心暗鬼を生み出したことは
今参議院の引揚委員会、衆議院の考査委員会で、徳田要請という拵えものが問題になつておる。それから僞証罪云々というようなことも取沙汰されておるということ、これは皆知つております。
最近、勇揚同胞をめぐるところの徳田要請問題が暫次国民の前に明らかになつて参りまして、共産党の本質というものが漸次明瞭になつて来た。その本質が暴露せられるに及びまして、周章狼狽、羊の皮を脱ぎ捨てまして、おおかみの本性を現わして参つておるのであります。 日本共産党は、口に愛国主義を唱え、民主主義を唱える。
引揚げ問題、徳田要請問題、手島返還運動、台湾領有問題など飛び出すような百鬼夜行のこの反ソ、反中国の排外運動こそ、実際に日本の人民と中国などの他民族の血でよごれました、あのきたない好戦的日本帝国主義の伝統復活なんだ。(拍手)その頂点に立つておるものが徳田要請問題である。
その次、二枚目の表の終りから二行目「ヵラヵンダ地区收容所第九分所において、政治部将校エルマーラェフ上級中尉の口からいわゆる徳田要請があつたことを露語て発表され、」これを削除する。こういうことは事実によつて証明されておらないからという理由であります。
要請しておると通訳したと証言しておる証人たちは、ほとんどすべて第二次の日の丸梯団の人々てありまして、しかも徳田要請があつたことを日本て問題にしようという署名運動に参加しておる人たちてありますので、この人々が一致した証言をするということは当然のことであります。(「修正の理由じやない」と呼ぶ者あり)私の修正意見に対して全面的に賛成しておるのでありますから、私は結論をここに述べることにいたします。
○梨木委員 徳田要請なるものは船中では何ら問題になつていなかつたのであります。すなわち引揚者か舞鶴に上陸してから初めて問題になつた事実でありまして、これこそ舞鶴引揚援護局当局と結びついてでつち上げた第一歩はここから始まつておるのであります。日本の現状を直視してごらんなさい。日本は現在植民地化され、軍事基地化が推し進められておる。
五井産業事件を放棄し、鉱工品公団事件を無規し、徳田要請を取上げ、いやしくも一党の首領に対して、自由党の諸君は何をしたか。礼儀も知らず、恥も知らず、ファシスト団のしり馬に乗つて、日の丸梯団の一部の者の片言隻句を寄せ集めて、反ソ反共の陰謀委員会にしたではないか。本決議案は、これらの陰謀の一つである。 私は最後に言うが、引揚げ問題の根本は一体どこにあるか。反ソ反共によつたこの闘いにあるのだ。
しかるに、これより約一年後の昭和二十四年九月十五日に、カラカンダ地区収容所第九分所において政治部将校エルマーラエフ上級中尉の口から、いわゆる徳田要請があつたことを露語で発表され、これを菅季治君が通訳をしたのでありますが、その発表を聞いた者に異常の衝撃を與えたのであります。
(「質問なんておこがましいじやないか」「あやまればいいじやないか」と呼び、その他発言する者あり) ただいまの報告によりますと、いわゆる徳田要請並びに日本共産党の引揚げ妨害の事実を断定しておるのでありますが、しかし……(「事実じやないか」「断定してもいいじやないか」と呼び、その他発言する者あり)かかる断定の根拠について伺いたいのであります。
この徳田要請問題の最初に、私が捕虜になりましたのは、北千島占守島におきまして敗戰の十月の二十三日、そこで戰場整理を終りまして、マダカンに上陸したのが十月の下旬でありました。それから人員は四千名に一名欠けますから、三千九百九十九名と記憶しております。
あなたがマガタンで徳田要請問題を聞かれたことがあつたか、この点について……。 第二点は、マガタンに残つておるところの邦人の状況、この二点について先ず御証言を求めます。
ハバロフスク二分所で、帰られる前に、他のラーゲル等で、いわゆる徳田要請問題の協議会が開かれたというような、これを聞かれたことがありますか。又二分所では全然ありませんでしたか。
最後に、去る三月二十九日、本院は院議を以ていわゆる徳田要請問題に関する調査についての勧告を行なつて次第でありますが、その後この問題に関しましては、今回の明優丸、信濃丸帰還者等によつて、最近ハバロフクス第五分所においてこの事実あつた旨を反駁した泉田明君のごときは、行動を共にした他の友人達は明優丸で帰つておるにも拘わらず、一人残されて遂に帰つて来なかつたのであります。
○理事(淺岡信夫君) ハバロフスク十六地区の第二分所における、先程申しましたような徳田要請云々の件につきまして知れる範囲を御証言願いたいと思います。
カラカンダ地区で、いわゆる徳田要請、もう徳田要請というのは日本に帰つて来られた方はしばしば聞かれて知つておられると思います。それに対して、その九分所において質問をした植松君について、現在どこに残つているか、あなただ立つて来られるときはどこにおつたかということを知つておられますか。
○理事(淺岡信夫君) 証人にお尋ねいたしますが、ハバロフスクの第二分所、時期は二十五年の四月五日頃と思いますが、その第二分所におきましての徳田要請に対しましての、つまりいわゆる徳田要請ということを委員会で言つておりますが、そういう徳田要請に対しての揉消策、そういうような点について知れる範囲を……或いはあなたがお感じになつている点を御証言願いたいと思います。
カラカンダ地区における徳田要請の具体的な事実を調べておるということを、あなたは頭の中からはずしちやいけませんぞ。それをあなたそういうふうに曲げちやいかぬ。
○内藤(隆)委員 要するに菅通訳の証言は、徳田要請とは言わない。要請とは言わないが、徳田日本共産党書記長はこれを期待しておると、こう言つた。ところがその期待という言葉はロシヤ語で原語をいろいろ聞いてみますと、要請とも訳し得る。
徳田要請があつたということがどこにある。徳田要請というものは、これはアカハタにちやんと掲げてある通り、みんな帰しなさいと言つている。そんなことを答える必要はない。かつ委員長は、こういう質問に対してもつと、あなたが先ほど私に約束した通り、証言に値するものをやつてもらいたい
それはいわゆる反動を帰すなという徳田要請があつたということを肯定する証人もありました。ところがこのいわゆる徳田要請の事実を証明する証人、これはどういう人たちかと申しますと、そのほとんど大部分がいわゆる目の丸梯団に所属しておつた人々であります。ところが日の丸梯団に所属しておつたこの人々というのは、これも大部分元将校あるいは特務機関、憲兵、満州国における高級官僚、これらの経歴を持つておる者であります。
○島田委員 それではあなたが今のカラカンダの九分所で例の徳田要請のあつたという集会後——あなたは加わつていなかつたですが、その集会後にその模様は大勢から聞きましたか。
○梨木委員 次に伺いますが、あなたは舞鶴に上つてから、占領軍の方から徳田要請の有無について、調書か何かとられたようなことはありませんか。
○横田委員 そういたしますと、最後に一つだけ伺いますが、そういうような漠然とした形でやられたものが、單に徳田要請があつたなかつたくらいでわかれてはいけないから、もし有志の人があるならば、その人たちは徳田要請の問題だけでこの議会に要請する程度のことぐらいはやつてもいいというような意味の解散になつたのですか。それも御存じありませんか。それで終りです。
徳田要請の問題はエルマーラエフという政治部の上級中尉が言つたにしても、本人が言うことだつたらかつてなことじやないか。それを徳田書記長の判を押したというのは……。
○梨木委員 そうすると日の丸梯団は、そういう集会だとか、いろいろ帰還者に呼びかけるような自由を持つておつたが、あなた方は、つまり徳田要請を否定する人々は、集会の自由を持つておやなかつた、こういうことになるわけですか。
○梨木委員 それでは、第一寮におつた藤井光男という人が、久保田に対抗して、徳田要請の事実はなかつたという署名をとつておつた。そのことに関連して、当局側に呼び出された、こういうことなんですか。